偽りの美容師の巻。
バッグに着いてた角が、とれた。
本当は
こうあるべきだったんだが。
ああでもない、こうでもない。
バッグをいじくってるうちに、あるカードがヒラヒラと落ちる。
おお、いけね。
おおー、あぶね、変なカードとかでなくてよかった!!
一部始終を
後輩ヤケノハラに見られていたので、下手に大相撲カードとか落としたら説明すんのが面倒なワケです。
少し焦った感じで拾ってしまったので、今のカードなんですか?みたいな空気を出しちゃったので、見てもらった方が早いと思い、
「やるよ」
僕は言い放ちます。
すると、笑いながら
「これ誰ですか?」
彼は言います。
???
何言ってるんだ、コイツ??
何ですか?ならわかるけど、誰ですか??
…だと?
あ!!
ここで全てを理解しました。
そりゃそうだわな。
小出弘になってるんだもんな。
「誰ですかコレ?」
ふむ、そうなるね。
僕はコイデサトシだからね。
そもそもの説明をすると、他所の美容室行く時に美容師ってバレたくないという思いから偽名を使う様にしてます。
なんか怪しいな?と思われて、フルネームをググられると僕の様な人間でも一発で出てきてしまいます。
言わばサーチから逃れるために、偽名を使います。
小出弘。。
実はウチの兄貴なんですがね。
美容院から手紙いったらそれは私の仕業です。
すいません。
そして、彼からしたら、
こんな気持ちになったのは言うまでもないでしょうね。
僕は偽名がバレて恥ずかしくなったのと、偽名を使う人なんだというのがバレて恥ずかしくなりました。
さ、仕事仕事。